kame_niconicoの日記

透過スクリーン投影ライブシステム(ヘヤビジョン)・ダンボール箱ビジョン・自宅用プラネタリウム・鳥獣戯画の人。 等身大マルチ空間投影・透過スクリーンの独自技術による映像表現を蓄積中。その一部を投稿しています。投稿作品はマイリスをご参照ください。 http://www.nicovideo.jp/user/2864537/mylist

ヘヤビジョンでいつでも自宅ライブ

■ヘヤビジョン = 透過スクリーンを視点奥方向に重ねて、複数プロジェクターによる「多層同期空間投影を行うスクリーンライブ装置」
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おはようございます、kameです。
ニコニコ動画では「ヘヤビジョン」や「ダンボール箱ビジョン」を中心に投稿しています。(普段はボカロとは関係のないお祭りや○○フェスティバルの企画・主催・運営をしたりしています)。
こちらへの動画投稿はまだ1年の新参者ですが、投稿以前からやっていることも含めて備忘録としてまとめ記事を書いてみます。


さて、ミクパなど、様々なボカロライブやイベントを例に取ると、その規模によって大雑把にいくつかに分けられます。
(1)企業イベント
コンサートホールで開催され、数千人単位の集客・チケット販売が行われる。
マジカルミライ・ミクの日感謝祭など

(2)ファンメイドライブ・同人イベント
公民館やイベントホールを借りて開催されるイベント。無料もしくは会費で運営。規模は数十人から数百人くらいまで様々。

(3)プライベートライブ
基本的に自宅、もしくは自分で融通の効くスペースで好きな時間に開催。自分で楽しむ、もしくは親しい仲間内だけで完結する。ヘヤビジョンの場合は半常設。
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それぞれのイベント事に楽しさがあります。例えば(1)(2)であればサイリウムの海に満たされた一体感は感動ものですし、心より楽しめるイベントです。

けれども、これから需要がぐんと伸びる余地があると思われる市場分野は、まだまだあまりノウハウが広まっていない、というより知られていない(3)だと考えています。


前置きは少し長くなりましたが、私自身の追及している共通のテーマは(3)プライベートライブです。
目指しているところは、「企業イベントに負けない品質を、いつでも自由に楽しめる環境を構築する」というものです。

 

つまり、「ヘヤビジョン」とは、プロジェクターと透過スクリーンによる「多層同期空間投影装置」を確立し、「透過スクリーンライブをいつでも楽しめる部屋とシステム」のことです。

 

MMDを楽しむには、液晶画面だけではもったいないと考えます。
そこで、技術的にはそれほど新しくない概念のペッパーズ・ゴーストの原理を応用して、スクリーン、コンテンツ、投影方法などを工夫し、よりリアルに、より手軽に、より身近に楽しむことができるノウハウを蓄積しています。
せっかくの「透過スクリーン」、そして「プライベートライブ」ですから

背景映像を生かすこと(背景は別投影、または自然の景色を利用)
・影をつける(影も別投影)
・現実感を持たせるために床面の反射を生かす
・足がきちんと接地し、重力感のある効果をもたせる
・以上のことを、パソコンの画面で見るかのように手軽にいつでも実行できる

ことを基本中の基本として心がけています。
プロジェクターやスクリーンが複数必要ですが、スクリーン1枚だけのものと比べると現実感は断然に違います。
透過スクリーンを同じ方向に多層に重ねて多重投影する事例って、これまではほとんど無いのです。だったら作るしかないですよね。

 

ニコ動に投稿した初期の動画がこちらです。


 

本当に多くの再生とコメントをありがとうございました。
その後、メイキングも公開させていただいたとおり、部屋全体をまるまるライブ会場にしています。


 


床に見える部分は机なので、手前で一緒に踊ってもいいし、机に飲み物を置いて椅子に座りながら楽しむこともできます。

 

(この「自宅用プライベートライブ空間」の構築が一番の目標でした)


いつでも気軽に自宅ライブを楽しむことができます。
桜の季節には、花見とミクパを同時に。




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派生型として、サイズをコンパクト(1/10スケール程度)にして、もっともっとお手軽にコンテンツを楽しむことができるよう、ダンボール箱ビジョンも作りました。
このダンボール箱ビジョンは、2015年のニコニコ超会議で出展・デモさせていただきました。



ということで、当初目標であった「いつでもミクさんと一緒」という個人開催環境「自宅ライブ部屋」の技術的ノウハウが基本的にほぼ整いました。


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補足ですが、自宅用ダンボール製プラネタリウムも同様のコンセプトで作成しています。

商業用の大きなプラネタリウムも魅力ですが、自宅にドームがあると手軽にプラネタリウムやドーム投影が手軽に楽しめます。




ニコニコ動画に投稿してご紹介しているものは、全体のほんの一部なのですが、ミクパにしても、プラネタリウムにしても、プライベート開催の裾野がどんどん広がっていくのではないかと期待しています。