kame_niconicoの日記

透過スクリーン投影ライブシステム(ヘヤビジョン)・ダンボール箱ビジョン・自宅用プラネタリウム・鳥獣戯画の人。 等身大マルチ空間投影・透過スクリーンの独自技術による映像表現を蓄積中。その一部を投稿しています。投稿作品はマイリスをご参照ください。 http://www.nicovideo.jp/user/2864537/mylist

ダンボール製プラネタリウムの展開図

自宅用ダンボール製プラネタリウムを作ってみた



カテゴリー総合1位をいただき、多くのご視聴をありがとうございます。


ドームとして用いたジオデシック・ドームは、そこらへんのダンボールでも組立てられますし、規格品の 白板ダンボール を使うことでより簡単に、より丈夫に作ることもできます。

大きなジオデシック・ドームの展開図を1から作るのはちょっと大変です。
なので、簡単に展開図を作る方法を考えました。分度器やコンパスは不要です。

直径2m の半球ジオデシック・ドームを作るために、1200mm×900mm の板ダンボール10枚を使います。
(出来上がりの直径を変えたい場合は、それぞれの長さをそのまま比例してください)


まず、5枚の板ダンボール(1200mm×900mm)の下図の位置に点を打ちます。


点を結ぶと、辺の長さが赤字の通りになっているはずです。
そして、赤着色部分を切り抜きます。2種類のパーツ①②が5個づつできます。


次に、残り5枚の下図の位置に点を打ちます。

同様に、点を結んで辺の長さが赤字の通りになっているか確認します。
赤着色部分を切り抜きます。1種類のパーツ③が5個できます。


ここまでで、①②③がそれぞれ5つづつできました。


②③についてはパーツの線(三角形の辺)に沿って外側になる面にカッターで少し切込みを入れます。切込みによって折曲げしやすくなります。

②と③を図のように組合せます。


ガムテープで外側を止めながら組立てます。
②+③のパーツが、下図の赤着色部分になります。


②+③を5つ繋げると、上面の五角形を残した円周状になります。

そこに①を⑤つ繋げた五角形を被せて出来上がり。
完成すると、かなりの強度があるドームが出来上がります。


なお、下図赤部分のようにダンボールの部材を足して囲むと、よりプラネタリウムらしくなります。丸椅子などで持ち上げてもOK。必要に応じてお好みの高さでどうぞ。




ニコ動ではモバイルプロジェクター+魚眼コンバーターレンズで、様々なものを投影してみましたが、星の投影に関しては『大人の科学マガジン』の「新型ピンホール式プラネタリウム投影機 」(実売3千円くらい)との相性が抜群に良いです。
なにしろ、投影範囲が広いですし、音も静か。正十二面体からジオデシック・ドームへ豆電球の優しい明かりで投影される星空を仰向けになりながら眺めると本当にきれい。

ダンボール製のドームに投影した様子です(ドームの下縁6箇所を丸いすで持ち上げています)。雰囲気が少しでも伝われば良いのですが・・・・





プラネタリウムを使い終わって片付ける際、初めて分解するときは、ガムテープを剥がさず、カッターでガムテープの真ん中を辺に沿って縦に切り、ガムテープをそのまま残しておくと良いでしょう。
↓片付けた状態。裏面のドーム外側部分にはガムテープが残っています。
次に組み立てるときに前回のガムテープの上からガムテープを貼れ、2回目以降の片付けの際はそのガムテープが簡単に剥がせます。


ジオデシック・ドームは作るだけでも面白いので、是非作ってみてください。


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■あると便利なもの
プラネタリウムソフト Stellarium(オープンソース・ドーム投影可)
プラネタリウム投影機 学研『大人の科学』付録プラネタリウム など
・白板ダンボール 120cm×90cm 10枚(より強く作りたい、またはダンボール調達ができない場合)